ホールの催し物
<天プラ・ホールセレクション>
日本名作映画観賞会
2023年2月18日(土)
1作品500円
1日通し券1,000円
※1作品券はご購入時に鑑賞作品をお選びください。
映写機を使用した35ミリフィルムでの映画鑑賞会を開催します。今年度は昭和の女性スタア特集!男女の心のあやを冷徹な視線で描写した成瀬巳喜男監督と、叙情的な作風で多くの観客を魅了した木下恵介監督の作品を上映します。
昭和の女性スタア特集
個性あふれる女優たちの魅力あふれる4本を上映!
【飲食についてのお願い・お知らせ】
ホール内での飲食は禁止となっております。新型コロナウイルス感染症感染予防対策のため、ホワイエ、喫茶コーナーは水分補給のみのご利用とし、お食事はご遠慮ください。
今年度のカフェ等の出店はございません。
【防寒についてのお願い】
ホール内は足元が大変冷え込みます。ひざ掛け等の防寒対策をお願い申し上げます。
令和5年2月18日(土)10:00~19:23
※休憩11:35~12:35
※新型コロナウイルス感染症感染予防対策のため、一度お座りいただいた席からのご移動はご遠慮ください。
①野菊の如く君なりき 10:00~11:32
1955年(昭和30年) 松竹 木下恵介 監督
有田紀子 田中普二 杉村春子 笠智衆
「どうりで、民さんは野菊のような人だ。僕は野菊が
大好きだ。」
信州の美しい自然を背景に、回想形式で描かれた詠嘆的な美しさの名作。
旧家のいとこ同士である民子と政夫、若い二人の淡い恋と身分の違いによる別れ、純愛の極みと謳(うた)われる哀切な物語。原作は歌人として知られる伊藤左千夫の小説「野菊の墓」。思い出を回想する場面では、スタンダード・サイズの画面を白地の楕円形で囲むように表現し、シネマスコープならぬ「たまごスコープ」と称されて話題となった。
②二十四の瞳 12:35~15:10
1954年(昭和29年) 松竹 木下恵介 監督
高峰秀子 月丘夢路 田村高広 笠智衆
「あの二十四の瞳、あんなにかわいい瞳を私、どうし
ても濁してはいけないと思ったわ。」
瀬戸内海に浮かぶ小豆島の豊かな自然を背景に、昭和3年から終戦の翌年までの激動の時代を生きた女性教師と、12人の教え子たちのふれあいを叙情的に描いた日本映画史に残る不朽の名作。原作は壷井栄の児童小説。セット撮影を感じさせない「自然のようにみせる」配慮や小学唱歌のみを用いた音楽も見どころのひとつ。木下はこの作品で、一般には叙情派監督として大きく印象づけられることになった。
③流れる 15:30~17:26
1956年(昭和31年) 東宝 成瀬巳喜男 監督
田中絹代 山田五十鈴 高峰秀子
岡村茉莉子 杉村春子
「私、誰かに構わず機嫌を取ることができないのよ。」
華やかな花柳界を舞台に、置屋の女中の眼を通して、零落する花街の姿を描いた作品。
そうそうたる女優陣の火花散る競演を得て、芸者として生きるさだめを抱えた女たちのけなげさや哀しみ、魅力を巧みに醸し出す、成瀬演出の真骨頂にして名作。
原作は幸田文の同名小説。女優たちの艶とケレン味が、座敷の場面を一つも描かずして、現実の変化とともに確実に失われつつある時代への郷愁を、艶やかなモノクロームの画面に見事に定着させた。
④めし 17:46~19:23
1958年(昭和33年) 東宝 成瀬巳喜男 監督
上原謙 原節子 島崎雪子 杉葉子
「あなたは私の顔をみると『お腹すいた』しか言わない
のね。」
周囲の反対を押し切って結婚したものの、結婚生活も5年がすぎ、倦怠期を迎え始めた夫婦。ある日突然、転がり込んできた夫の姪。奔放な彼女が単調だった二人の暮らしに波乱を呼ぶ。原作は林芙美子による未完の新聞連載小説。平凡で退屈な中年の男を演じた上原と、所帯やつれした女になったさまを見事に好演した原が話題を呼んだ傑作。黒澤、溝口、小津に続く〈日本の四番目の巨匠〉として、今や世界中の映画批評家から熱い視線を受けるに至った成瀬巳喜男監督の代表作に数えられる作品。
【チケットのご購入】
■岡山県天神山文化プラザ
TEL:086-226-5005(9:00~18:00※月曜休館)
■ぎんざや
TEL:086-222-3244(岡山市北区表町1丁目10-35)
■シネマ・コレクターズショップ映画の冒険
TEL:086-252-7606(岡山市北区奉還町3-1-30-103)
主 催:岡山県天神山文化プラザ優秀映画推進事業実行委員会
国立映画アーカイブ
助 成:岡山県天神山文化プラザ文化振興会
特別協力:文化庁 (社)日本映画製作者連盟
全国興行生活衛生同業組合連合会 (株)松竹
写真提供:国立映画アーカイブ
お問合わせ先
岡山県天神山文化プラザ
Tel 086‐226-5005
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野菊の如き君なりき | 二十四の瞳 | |
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流れる | めし | 国立映画アーカイブ |