展示室の催し物

<天プラ・セレクションvol.96>
直原清美 展「時を織り、その向こうに見えるもの」

「八方尾根・丸山ケルン」2020年
キャンバス/油彩

第3展示室無料主催

2021年12月7日(火)~12月12日(日)

天プラ・セレクションは、岡山県ゆかりの美術作家を個展形式で紹介する、天神山文化プラザの企画展シリーズです。vol.96として、画家 直原清美 の個展を開催します。

直原清美は、早島町在住の画家です。「社会の中で居場所を探す女性」をテーマに油彩画を中心とした制作を続けています。

社会の中で、家庭の中で、女性は自分の居場所を探し続けてきました。直原は女性の手仕事が、居場所を見つけ出し生き抜いてきた証の一つだと考え、織物や組紐をモチーフとして組み込んだ画面を構成します。彼女のエネルギーは、油彩を用いて巨大なキャンバスに大胆な構図と空間として表現され、画面を貫く組紐は女性の持つしなやかさと強さを同時に感じさせます。しかし、それは決して厳しいだけのものではなく、料理や育児などあらゆる家事によって家族を育む母のやさしさも併せ持っています。「女性の生きた足跡を残したい」と語る直原の作品は、不条理を飲み込みながらも決して希望を捨てず、他者を育みながら生き抜く女性の象徴と言えます。

直原の作品は単純な女性の権利の要求ではありません。不条理のある社会を生き抜いたこと、そしてこれからも生き抜いていくこと、そこで見つけた「生」があること、それらを届けたいという思いが彼女を制作へと駆り立てます。それは性別を問わず、「己が生をどうか愛してほしい」そして「世界を愛せるだけの強さをもってほしい」という母性的な愛に昇華されます。「進めるかどうかわからない中、暗中模索だが、それでも進む方向を示したい」と語る直原の、不条理の中でも生と尊厳をあきらめない強さを感じていただけたらと思います。

  
直原清美 略歴
2008 art spaceテトラヘドロン(岡山)
2009 Shonandai My Gallery(東京 六本木)
2011 淳風会スペース・ヴェーネレ(岡山)
2019 ギャラリーあづま(銀座)
2020 art spaceテトラヘドロン(岡山)
■グループ展
1989 美術文化協会展出品[以降毎年]
2005 美術文化15人展(銀座アートギャラリー/東京)
2013ベストセレクション美術2013(東京都美術館)
2014 中野中企画「風土に生きる」(ギャラリー風/東京)[以降毎年]
2018 アートSUN展(岡山県天神山文化プラザ)
■受賞・入選
1997 岡山の四季コンテスト準グランプリ・岡山県展山陽新聞社賞
1999 美術文化協会展奨励賞
2006 上野の森大賞展入選
2017 美術文化協会展会員賞[同賞受賞2018]

お問合わせ先

岡山県天神山文化プラザ
Tel:086-226-5005

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